いつでもどこでも一緒がいいな

オタクが脊髄で書く登山ブログ

日本一高い山(富士山)

 

関東付近のみなさん、先日の台風は大丈夫でしたでしょうか。

 

酸素の薄い満員電車や、急激な気圧の変化で気分が悪くなったりした方もいたのではないでしょうか。

 

 

でもその酸素濃度、富士山の山小屋内よりは高いですよね?

でもその気圧、富士山の山頂よりは高いですよね?

 

イキり散らしてこんにちは。

赤メッシュは入れてませんが日焼けで顔は真っ赤です。

 

ということでついに今回は

 

富士山

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静岡県富士宮市裾野市富士市御殿場市駿東郡小山町)と、山梨県富士吉田市南都留郡鳴沢村)に跨る活火山である。標高3776.24 m、日本最高峰(剣ヶ峰)の独立峰で、その優美な風貌は日本国外でも日本の象徴として広く知られている。(wiki参照

 

登山趣味を公言すると高確率で飛んでくる「じゃあ富士山とか登ったことあるんですか?」を打ち返すべく、その頂を目指します。

 

 

JR御殿場駅に集まったオタク4人とともにバスで須走口登山口へ。

富士山のメジャーな登山ルートは4つありますが今回は須走ルート。「あまり混んでいない」「比較的登りやすい」等の理由だったような気がします。

 

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五合目の時点で標高は約2,000m。急登を登るバスに1時間立ち続け、すでに少し疲れています。

 

今回は昼食と一緒に金剛杖を購入。

(私の部屋に飾ってあります。)

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富士山はあちこちに山小屋があるため、この杖で登りながらスタンプラリーのような形で焼印を押してもらえるのです。

写真の杖は短いため、機能性はありません。本末転倒感ありますが、身丈ほどの杖は重いしかさばりますしね。(長さに比例して高価ですしね。)

 

 

さて登山開始!

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「登るんか?1,000円な。」

 

えー、、、

 

「焼印押すよ?一つ300円な。」

 

あははっ。

 

「水いる?一本500円な。」

 

あのー…

 

「トイレ?一回300円な。」

 

ごめんわかんない。

 

こんなお気楽に登山していい場所ではなかった。さすがは霊峰富士。日本一高い山。

 

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六合目、七合目と登るにつれて息は荒く、頭は重く、財布は軽くなっていきます。サラッと流しましたが高山病ですね。

 

これまでの登山である程度分かってはいましたが…2,500m級の山に登ると頭痛がしていたので。

 

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そんな気分とは裏腹に、青く澄み渡る青空。

 

そして本八合目、本日のお宿。9,300円。万札で払ったので財布は重くなりました。

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到着するとすぐさま寝床に通され、

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「…これが現代の奴隷船かぁ」

(シングルベッドのサイズに2人分の寝袋)

 

間も無くご飯に呼ばれ、

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「まあいつもの昼ごはんと比べたら…」

ようやく落ち着いたので海未ちゃんを取り出して写真を撮っていたらオタクに「それ冷静に気持ち悪いよ」と言われました。イジメか?

 

物足りないので、(一つ600円)

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食べやすいお湯の温度だなと思っていたら

「ここは標高がたけーからお湯の温度が100℃まであがんねーんだよ。」

と物知りオタクが教えてくれました。科学の知識ですね。…すするぜ。

 

 

あ、参考にいつもの昼ごはんも貼っときます

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そして8時には消灯。耳栓にアイマスク、睡眠薬を入れおやすみ…

 

なされません。

ご飯はなんとか食べられてましたが、高山病で頭は痛い、寝返りの打てないスペース、周りのいびき。

(これ寝られなかったら明日無理では…てかこれから先登山する度にこれかよ…でもやめたら公言できる趣味ないじゃん…)

などとぐるぐる考えながら意識が飛ぶのを待ちます。

 

 

翌朝。3時起床…

の予定がツアー客の1:30起床合図に起こされブチギレ。つれー、昨日実質2時間しか寝てねーからつれーわー。実質2時間しか寝てねーからなー。

私の普段の昼飯レベルの弁当を食べ、ご来光を見に向かいます。

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風が強い。寒い。列の進みが遅い。

臭くないだけ逆三角形の山登山(他記事参照)よりはマシかもしれません。

 

本八合目、八号五勺(←要る?)、九号目を通過しついに、ご来光

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お鉢周り、そして山頂!

(猿玩具じゃなくて海未ちゃんと撮りたかった…)

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日の出登山が初だったのもありますが、本当に綺麗でした。最高峰かつ独立峰ならではの景色もこれまでの山とは全く違い、頭の痛みも忘れるほどテンションが上がりました。

…珍しくネタの入らない文章を書いた気がします。

 

そして帰りは御殿場ルート。

殺風景かつあまり使われないルートですが、それ故に富士山の雄大さを直に感じられます。知らんけど。

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下りは開山期間最後の日曜ということもあり、ほとんどの山小屋が閉まっています。

中には、暖をとるために燃やされたのかと思うほどバラバラに崩れた山小屋も。

 

そしてこのルートの醍醐味はなんといっても

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この大砂走り。

ひたすら柔らかい砂利道が続くため駆け下りることができます。湧き曲のイントロで高まりダッシュをキメたらさぞ楽しいでしょう。

様子を動画でお見せできず残念です。

 

 

全身砂まみれになりながらもようやく下山!

…LINEのアルバムに下山後の写真が一切ないあたり、みんな疲れてますね。

 

使ったお金の精算は絶対にしません。

 

 

思い返すと、今までで一番満足感、達成感のある登山だったように思います。

俗世ににまみれた山とはいえ、逆にそこが新鮮だったり。他の登山では味わえないものが多い富士登山だからこそ、海外から訪れる人も多いのではないでしょうか。(知らんけど(いや奴らそんな深く考えてない気がする

 

 

🐵「私は3,776mまで登ったことがあるけど?君はどうだい?」

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